磁性体シート+グラファイトによる
ノイズ対策と熱対策の一体化

Integration of noise and thermal countermeasures
using a magnetic sheet and graphite.

磁性体シート+グラファイトによる
ノイズ対策と熱対策の一体化についてご紹介いたします。

課題概要

電子機器の高性能化・高周波化に伴って同じ周辺で発生する「熱」と「電磁ノイズ」の課題に対し、磁性体シートとグラファイトシートを組み合わせ、一つの機能部品として提案する加工応用例です。
熱拡散とノイズ対策を別々の部品で行うのではなく、複数の機能性材料を必要な位置関係で積層・一体化し、省スペース化と組み立て性の向上を狙います。

お客様の課題

高密度実装された電子機器では、発熱と電磁ノイズが近接した場所で問題になる場合があります。限られたスペースの中でそれぞれに別部材を配置すると、部品点数や組立工程が増え、設計自由度が下がることがあります。

  • ・熱拡散と電磁ノイズ対策を同時に行いたい
  • ・限られたスペースに複数機能を集約したい
  • ・磁性体とグラファイトを所定の位置関係で配置したい
  • ・薄型・複雑形状の部品として加工したい
  • ・手貼り工程や部品点数を削減したい

ニチベイパーツの
解決アプローチ

ノイズ抑制を担う磁性体シートと、面方向の熱拡散を担うグラファイトシートを、それぞれ必要な形状へ加工して積層・一体化する構造を検討します。
対象となるノイズ源、発熱源、周辺部品の位置関係に応じて、全面積層、部分積層、形状をずらした配置などを使い分けます。一つの部品に複数機能を持たせることで、機能をどこに配置するかまで含めた提案につなげます。

  • ・ノイズ源・熱源・周辺部品の位置関係を確認
  • ・磁性体シートとグラファイトを個別に精密加工
  • ・全面/部分積層など機能配置を設計
  • ・所定位置で貼り合わせ、一体部品として供給

採用した素材・加工技術

採用素材

  • ・磁性体シート、電磁波吸収・ノイズ対策材料
  • ・グラファイトシート
  • ・粘着材、絶縁材、保護材料

加工技術

  • ・精密打ち抜き、部分貼り合わせ
  • ・異種材料の積層・位置合わせ加工

ノイズ対策材と熱拡散材を、必要な機能位置に合わせて一体化します。案件に応じて粘着材、絶縁材、保護フィルム等を追加し、実装可能な部品構成へ仕上げます。

解決結果・効果

熱対策とノイズ対策を一つの部品に集約することで、限られたスペースを有効活用しながら、部品点数や組立工程を抑える設計につなげられる可能性があります。
複数材料の位置関係を加工段階で固定することで、量産時の貼付位置のばらつきを抑える考え方にもつながります。なお、ノイズ抑制性能や熱性能は採用材料・周波数帯・構造条件により異なるため、案件ごとの評価が必要です。

  • ・熱拡散とノイズ対策を一部品へ集約
  • ・限られた実装スペースの有効活用
  • ・部品点数・手貼り工程の削減を検討可能
  • ・異種材料の位置関係を安定化

本事例は「熱+もう一つの機能」を
一体化する複合部品の考え方として幅広く展開できます。

  • 通信機器・高周波機器
  • 車載電子制御機器、電源・インバーター周辺
  • カメラ・センサーモジュール
  • 熱対策とノイズ対策を別部品で行っている製品

磁性体+グラファイトに限らず、絶縁、遮光、クッション、粘着等を含めた
複数機能の一体化へ発想を広げることができます。